看護師が働く場は、様々だ。
病院をはじめとして、クリニックや企業の医療部、介護施設などが代表的である。
それらの施設で働く場合、多くの看護師は、給与がどれほどもらえるのか、そして勤務体制はどうなっているのか、勤務地が近いのかどうかといったことで、就職を決めているだろう。
しかし、就職先を決める場合には、給与や勤務体制ばかりではなく、福利厚生をしっかりと見ることが重要だ。
看護師の福利厚生にはいくつかある。
年金や各種保険への加入をはじめとして、寮や住宅手当の充実、院内保育などの子育て支援、資格取得支援、夜勤手当などが主なものとなる。
これらの福利厚生がしっかりとしているかどうかによって、長く安定して働き続けることができるかどうかが決まるので、非常に重要だ。
しかし、これらの福利厚生がすべての看護師の働く施設で整っているかというと、そうではない。
小規模の施設においては、保険や年金も加入していない施設があるのが現状だ。
福利厚生がしっかりしている施設にはいくつか傾向がある。
高度な医療技術が整っている都市部の大学病院をはじめとして国家公務員共済組合連合会の共済病院、企業が設立して運営を行っている企業立病院、国立病院機構などだ。
これらの施設は、通常のサラリーマンや公務員と同等程度の福利厚生が整っていることが多く、安定して働くことができる。
このように働きやすい環境が整っていることが多いが、その分、勤務形態、夜勤などが多いこともある。
そのため、自分に合った働き方を踏まえて就職することが重要だろう。